2022年3月7日(月) 金継ぎ

写真の器、ふちの辺りに金色の模様のような線があるのが分かるでしょうか。これは割れたり欠けたりした器を漆を使って接着して金を施す「金継ぎ」という日本に昔から伝わる技法で修復した器です。

私はぐい呑みなどの器を集めていて、この器は欲しいと思っていた種類の物で古道具屋で見つけました。それも驚くほど安い値段で売られていました。しかし話を聞いてみると安い値段には理由がありました。欠けた部分を他の器から移植しつなぎ合わせていること(この写真でも器の左上の辺りの色が少し違うのが分かります)、それをパテのようなもので中途半端に直していてお酒を注ぐと漏れるということでした。そこで金継ぎで直せないかと思い調べてみると山口市の大内塗の工房で金継ぎをしてもらえる事が分かり依頼しました。
待つ事数か月、先日修復が完了し戻ってきました。無事に使うことが出来るようになりました。使い込んでいくと今はまだ新しい金継ぎの部分に味が出て更に良い雰囲気になりそうです。大事に使っていこうと思っています。金継ぎは壊れた器を復元すると共に、金継ぎの跡も器の景色として楽しめる面白い技法です。金継ぎに挑戦できるキットのような物もあり、手頃な値段で自分で挑戦することもできます。同じ物が手に入らない大事な器が壊れてしまった時などに検討してみてはいかがでしょうか。

担当:吉田(祐)