学生の方は現在、就職活動中でしょうか。私も30年前の今ごろはまさに活動中でした。が、当時は「就職氷河期」と呼ばれる厳しい時代、人気職種には「大学在学中に限る」などの限定条件が当たり前で、友人の中には希望の職に就くために敢えて学生を続ける選択をした人もいました。なかなか決まらない就職活動のこの時期に聴いていた曲が、ポケットベルのテレビＣＭで流れていた久宝留理子さんの「早くしてよ」。詞は会えない恋人への寂しさを募らせる内容なのですが、都合のいいポジティブ思考の強い私は先行きの見通せない就職活動への焦燥感と不安な思いからよく口ずさみながら自分を信じ、鼓舞していたのを思い出します。しかしながらあれから30年、いつの間にか なり手不足、担い手不足が叫ばれる世の中、これも時代の移り変わりなのでしょうか。
余談ながら、この当時、私は久宝さんの歌が好きで、翌年１月末に大阪であった彼女のコンサートが、私の初めてのコンサート参加歴です。さらにこの話を書くために下調べすると、「早くしてよ」の作曲者の関誠一郎さんはなんと防府市出身で私の出身高校の先輩！この曲に惹かれるべくして惹かれたのでしょうか

担当：高木